2012年03月04日

金利上昇の可能性、変動金利ローンの方要注意

金利上昇の可能性、変動金利ローンの方要注意


「日本国債の損失リスク
  IMF、邦銀点検 試算を要請
   2012年3月2日 日経新聞 7面」


国際通貨基金(IMF)が日本の金融機関に対し、金利が上昇した場合
保有する日本国債で損失がいくら生じるか試算を提示するよう要請
していることが明らかになったそうです。

2011年9月末時点の資産内容を基準に長期金利(10年物国債)が
約2.5%に上昇した場合、財務の健全性にどう影響するかを調査を
通じて点検するとのこと。


現在、多くの金融機関では、景気低迷により優良な貸出先が少なく
なっています。

潰れてしまいそうなところには融資しづらいし、かといって儲かって
いる(堅く儲かりそうな)企業も少ないからです。

一方で、国の金融緩和政策により金融機関にはお金の総量は多く
なっています。

金融機関はこうしたお金や私たちの預金などを、自分たちで運用
できずに結果として国債を購入するしかない、という状況になって
います。


そこで、金融機関は莫大な国債を保有することになるのですが、
安全資産といわれる国債とはいっても、100%大丈夫というものでは
ありません。

少しややこしいのですが、金利が上がると国債の価値は下がります。

価値が下がるということは、国債を大量保有する金融機関の財産が
減るということになります。

日銀の白方総裁の発表によると、長期金利が1%上昇した場合、
国内銀行で6兆3000億円の評価損が生じるとしています。

金利上昇の可能性、変動金利ローンの方要注意


金利が上昇すると、真っ先に気をつけないといけないのは、

   「変動金利で住宅ローンを借りている人」

です。

例えばいよいよ子供の教育費がかかる時期になって返済金額が
上がってしまうと、家計は非常に厳しくなります。

もし急激に金利が上がると、返済に対する利息の割合が大きく
なりすぎて、返しているのは利息ばかりで元本は減っていない、
という状況になる可能性すらあります。

そうなったら固定金利に借り替えるから大丈夫、と考えている方は
特に危険度が高いので、今のうちに少しでも多く貯金しておいてください。

関連記事:「住宅ローン活用術、固定・変動しっかり考えたい
       「家を買うときなぜフラット35を勧められないのか


IMFでは、日銀の発表よりももっと厳しい2.5%に上昇した場合を
想定しています。

こうした調査は、5年に1度行うことが決められました。

つまり、世界的には5年ほどのスパンで状況が大きく変わる可能性が
あると想定しているということでしょう。


これから住宅ローンを借りる人は1~2年程度の短期的な動向だけでなく、
20年、30年という長期的なリスクを冷静に見つめて欲しいと思います。

「想定外」という言葉は、言い訳には使えませんから・・・


金利上昇の可能性、変動金利ローンの方要注意
子育て世代応援中!(^.^)/~~~詳しくは こちら




関連記事:「国債ピンチ、利回りが上昇してイタリアと同水準になる
       「貿易赤字に転落した日本の行方は
       「日本国債、中国より信用できない?
       「国の借金922兆円、国民一人当たり722万円
       「人口減少、50年後には働き手が半分になる
       「一生涯安心して暮らせる住まいを考えたい
       「二世帯住宅人気上昇中、子供世帯からの希望増
       「中古住宅購入時に金利優遇政策フラット35S適用
       「中古ライフスタイルが新しく
       「空き家が増えてモッタイナイ
 

保険の窓口 浜松 ほけんの窓口 浜松市 静岡 浜松市 保険ショップ
浜松・静岡で保険選び
金利上昇の可能性、変動金利ローンの方要注意



ファイナンシャルプランナー FP-dai

中立な立場で住宅ローンの相談ができる・・・
金利上昇の可能性、変動金利ローンの方要注意

「30年後も笑顔」を目指す、浜松市のファイナンシャルプランナー
金利上昇の可能性、変動金利ローンの方要注意



同じカテゴリー(ニュース)の記事

上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

セミナー・イベント案内

【頑張るママ応援セミナー】
 託児&お土産スイーツ付きで無料と超お得
 子育て、マイホームを両立するマネー術

■4月24日(金)
浜北中日ハウジングセンター
午10:30~12:00 
■4月3日(金)
豊橋中日ハウジングセンター
10:30〜12:00

子育てで時間がないママも無料託児で安心。話題のマネースクールで自分磨きを!詳細は上記リンクから。


【住宅購入セミナー】
 家族を守る!無理のない資金計画と住宅ローン選びのポイント

■第62回 4月4日(土)
浜北中日ハウジングセンター
10:30~12:00 
■第63回 4月11日(土)
豊橋中日ハウジングセンター
10:30〜12:00

これなら買える!中立FPによる住宅購入塾。 今買おうとしている人も、まだまだ先という人も、マイホーム取得を 考える全ての方必見!!の無料セミナーです。詳細は上記リンクから。

プロフィール
FP-Dai
FP-Dai
浜松を中心にライフプラン、住宅購入、保険に強いFPとして活動中。新婚〜ファミリー層の依頼が多い。住宅ローンの専門資格も有しており、金融機関にとらわれないアドバイスで家計の運営を強力にバックアップします。ご興味のある方は「家計のサポートセンター」HPのお問い合わせからご連絡ください!
読者登録
メールアドレスを入力して登録する事で、このブログの新着エントリーをメールでお届けいたします。解除は→こちら
現在の読者数 14人
アクセスカウンタ

削除
金利上昇の可能性、変動金利ローンの方要注意
    コメント(0)