2011年09月22日
製薬会社の動向が家計に影響を与える
「製薬大手 抗がん剤開発に重点
新薬候補、企業買収で取得
「生活習慣薬」市場縮小で
2011年9月20日 日経新聞 1面」
日本の製薬大手が、新薬開発の重点を抗がん剤にシフトするそうです。
各社が現在開発中の抗がん剤は4年前の4倍の48種類に増えたとのこと。
がんの治療薬に重きを置く理由は、現在の収益の柱である先進国向けの
生活習慣病薬の市場が、各国の医療費抑制で縮小傾向にあるためだ
そうです。
このあたりに、近年の私たちの世の中の事情が反映されている感じが
します。
誰もがご存知の通り、日本は重篤な財政赤字に陥っており(日本に
限ってませんが)中でも社会保障費については現在の支給額も
今後の増加するペースも非常に高い水準となっています。
当ブログでも、私たちの生活に密接に関連するニュースとして
積極的に取り上げています。
関連記事:「少子高齢化で社会保障費の現役依存は限界」
「消費税20%、年金は68歳からという時代が来る?」
「国の借金924兆円、国民一人当たり722万円」
医療費抑制ということは、私たちが受ける医療サービスが低下する
ということになりますが、今健康な人にはあまり実感がわかない
のではないでしょうか。
そこで商売をしている製薬会社にとっては、死活問題として対応策
に乗り出しているということです。
円高のメリットを生かして、したたかに海外企業を買収している
動きもあるようで、日本勢の活躍に是非期待したいところです。
もうひとつ、今後もがん治療の新薬は次々開発されていくことが
予想されます。
関連記事:「がんの新薬承認が早くなるかも」
「がん治療、病院ごとの成績開示」
治療法が開発されるのはとても喜ばしいことですが、「医療費抑制」
というキーワードでつなげると、
「とても良い治療薬が出来たけど、自己負担で高額になります」
というケースが増えてきそうです。
病気もお金次第という、悲しい格差が広がっていくことになるでしょう。
そこをカバーするのが保険、という事になるのですが、がん保険に
ついては、これだけ医療の進歩が進んでいって、しかも製薬会社
などもこれだけ開発に力を入れているとなると、備え方も時代に
よってどんどん変えていかなければならなくなりそうです。
関連記事:「がん新薬開発強化とがん保険選びのポイント」
「乳がん治療、温存6割」
がん保険大手のアフラックも今年になって主力商品の保障内容を
大きく変えてきました。
そこには今までの内容では対応しきれないという判断が見えて
きますね。
コマーシャルに嵐の桜井くんを起用してイメージも変えてきた、
というと「そういえば変わったことをPRしているな」と実感できる
人も多いのではないでしょうか。
直接的には身近でないようなニュースでも、情報として知って
おきたいこと、考えておかなければならないことがありますね。
子育て世代応援中!(^.^)/~~~詳しくは こちら
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ファイナンシャルプランナー FP-dai
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Posted by FP-Dai at 08:28│Comments(0)
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