2011年05月13日
S&P、中部電力を格下げ
「S&P、中電格下げ
浜岡4号機きょう停止
2011年5月13日 日経新聞 9面」
格付け会社のスタンダードアンドプアーズ(S&P)は12日
中部電力の長期格付けを
AA- から A+
に一段階引き下げたと発表しました。
原発停止により火力発電の割合が上がることでコスト高になり、
「今後2年程度は営業損益の大幅な落ち込みが続く」として
今後の格付けも「弱含み」としました。
S&Pは「電気料金の引き上げと大幅な経費削減、政府による
追加支援策が打ち出されない限り、収益性に大きな影響が及ぶ
可能性が高い」と指摘しています。
だからと言って、突然中部電力がつぶれたりするというような
事態が起こることはないのですが、株式など投資をしている
人たちにとっては重大でしょう。
インフラに関する企業は社会上必要な仕事ですので、「カタイ」
株という位置づけでしたが、東電の株価急落でもそうですが
「想定外」の事象が起こるとあっさりと下がってしまう、
つまり、「絶対というものはない」という認識を持つことが
重要だと思います。
投資にも限らず、「リスク分散」という概念を改めて考えなおす
必要があると感じます。
これは、投資という運用手法だけに限らず、家計の中でも言える
ことです。
例えば銀行の預金をいくつかに分けておくことも一つ。
東日本大震災で被災し、通帳やカードを紛失してしまった人も
本人確認が取れれば10万円までは窓口で引き出しができる措置が
取られました。
一つの銀行の一つの口座だけしかもっていなかった人は10万円
しか引き出せませんでしたが、複数行に分けていたり、夫婦別の
口座があった人は数十万は当面の資金として引き出しができた
ようです。
財産も、単に貯蓄だけでなく、株や投信などの景気変動に連動
する資産、外貨や外債など国際的な事情に連動する資産、
土地や住宅のように形が残る資産、保険や年金のようにリスクに
備えながら手堅い運用を得る資産、など、バランスよく形成
することが重要です。
運用や外貨などというと、すべてハイリスクハイリターンで
怖い、と言われる方もよくいらっしゃいますが、投信や
外貨もリスクの差は様々、きちんと理解すれば十分受け入れられる
モノもたくさんあるはずです。
まずは、内容について「理解しようとすること」が、財産を守る
第一歩になります。(*^^)v
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Posted by FP-Dai at 12:34│Comments(0)
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