2012年07月17日
若者は4人に1人が正社員になれない
「働けない若者の危機
明日になう力 かげり
170万人正社員切望
2012年7月18日 日経新聞 1面」
「若年失業率、20年で2倍
就職環境 厳しさ増す
シニア現役延長
長引く景気低迷
2012年7月18日 日経新聞 4面」
欧州で長く社会問題となってきた若者の就職難が日本でも深刻さを
増しているようです。
2011年の15~24歳の完全失業率は8.2%となり、20年前と比べると
約2倍になりました。
前世代の4.5%を大きく上回る水準です。
学校を卒業した人に限ると10人に1人が失業している計算です。
パートや派遣社員など非正規の若者も増え、25~34歳では20年前は
10人に1人だったのが現在では4人に1人にまで増加しています。
理由の一つに、高齢者雇用の拡大が挙げられます。
60~64歳の就業率は09年に57%になり全体の就業率をはじめて逆転
しました。
団塊の世代が定年を超えても会社で働き続けているためで、全体の
就業率は低下している反面、中高年の就業率は上昇しています。
企業が人件費を削減する場合には、中高年の雇用調整よりも新卒
採用の抑制を選びがちであることも、若者に対しては不利になります。
しかも、政府は来年度から65歳までの希望者全員の継続雇用を企業に
求める方針で、こうした若年層にマイナスになる圧力はますます強く
なっていきそうです。
もう一つの理由に、若者側にも問題があるとの指摘も多いようです。
高齢化にともない、医療や介護分野などでは人材を求める企業は
増えていますが、低賃金や厳しい仕事内容を敬遠する若者は少なく
ないため、雇用のミスマッチが拡大しています。
大学生の大企業志向はなお強く、人材を求める中小企業に目が向かず
就労の機会を逃すケースも目立つようです。
贅沢言わなければ働き口はあるのに、身の程をわきまえず・・・という
表現は手厳しすぎるでしょうか?
専門家の意見でも、
「学生がどの企業でも受けられるのは一見公平に見えて実は非効率。」
という指摘もあります。
大学が学生と企業との間に入り、学生の就職希望先の絞込みを手伝わ
ないと企業・学生ともに疲弊するだけ、ということです。
自分の子供世代に、世の中を行きぬく方法をどのように教えてあげれば
いいのでしょうか?
親世代とは決定的に違う環境にいる子供たちには、私たちの価値観は
当てはまらないと教えたほうがいいのかもしれません。
これからはライフプランやキャリアプランといった考え方をもっと
強く持つべきではないかと思います。
大学にいける教育費をせっせと貯金するだけでは、子供は幸せに
なれないかもしれませんね。
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Posted by FP-Dai at 08:45│Comments(0)
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