2012年02月23日
原発停止、天然ガス依存で家計も経済もリスク大?

「発電 ガス頼みに危うさ
在庫3週間 市場の厚み不足
2012年2月22日 日経新聞 5面」
国内の原子力発電所が停止する日が近づいています。
再稼動が無ければ日本は当面、天然ガスの火力発電所に依存しなければ
なりません。
中東情勢の緊迫化など潜在的なリスクも膨らんでおり、「ガス依存時代」
に継承を鳴らす声も上がっているようです。
イラン情勢の緊迫で中東から原油輸入が止まる恐れがあることは
よく指摘されています。
原油と併せて、液化天然ガス(LNG)の輸入も途絶えてしまう可能性も
あります。
LNGは6割が発電に使用されています。
LNGの中東依存度は約3割と原油の8割超と比べると比率は低いのですが、
原油は国内に200日分の備蓄があるのに対し、LNGには備蓄の義務が
ありません。
しかもLNG市場は長期契約の比率が多いため、短期調達に難が有るそうです。
つまり、輸入が止まると即電力危機につながる恐れがあるのです。
特に中部電力では、「カタールからの輸入が止まれば、発電量の
約4割を失う」可能性があるそうです。
また、急激なガス輸入の増加は日本から富を流出させる可能性もあります。
LNGの輸入増加は、昨年日本が31年ぶりに貿易赤字に転落した一因にも
なっています。
関連記事:「貿易赤字に転落した日本の行方は」
原発が一基停止するとLNGの輸入は年間120万トン程度増えるそうで
ほぼ1年を通して原発稼働がないと9000万~1億トンに達するようです。
ここ数日、為替の状況も円安傾向にあり、今日には80円まで
下がってきました。
輸出企業には歓迎な動きですが、輸入に関しては不利な流れです。
さらにLNGは価格上昇の影響もあり、輸入額は10年度比2.8兆円増の
6.3兆円になるという試算もあります。
コスト高がいずれ電気料金に転嫁されれば、消費税増税と同じく
家計の可処分所得を目減りさせることとなり、私たちの暮らしにも
大きな影響を与えそうです。

脱原発で経済よりも安全を選ぶのか、原発再稼働に向かうのか。
日本のエネルギー問題について、いやでも結論を出さないと
いけない日が来るかもしれません。
子育て世代応援中!(^.^)/~~~詳しくは こちら
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Posted by FP-Dai at 08:26│Comments(0)
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