2011年06月05日
米景気、円高対策に家計も備えたい
「雇用回復鈍化
米景気 停滞感広がる
消費も下振れ 金融緩和 長期化も
2011年6月4日 日経新聞 3面」
「ソニー 円高の影響ゼロに
今期営業利益見通し
ドル建て収支均衡
委託生産・現地調達を拡大
2011年6月5日 日経新聞 1面」
よく見ていただくと、珍しく二日にわたる記事にての投稿と
なります(*^^)v
米国の景気拡大が停滞する懸念が出ているようです。
雇用や景況感などをめぐる指標の下振れが相次ぎ、成長をけん引
する個人消費に関してはガソリンの値上がりが圧迫する要因と
なりそうとのことです。
一時米経済の景気は拡大方向に向かい、FRBも金利上げの
タイミングを見ているという記事が多かったのですが、ここに
きて予想を下回る悪い指標データが出始めたことから、
金融緩和も長引くとの見方が広がりそうです。
なんだかよく分からない言葉が出てきますが、その影響が
最も単著に表れるのが為替です。
ここ数日もドル安からくる円高傾向が進んでおり、相場は
一時80円05銭を付ける状況となっています。
震災の影響で日本経済にも大きな不安があり、本来でしたら
株も為替も安くなるはずですが、それ以上に米景気の不安感の
方が強く、「今は、円にしておいた方が安全」という力が
働いているようです。
円高になると、輸出に産業のウェイトが高い日本にとっては
マイナス要因となる部分が大きくなってしまいます(-_-;)
そんな中、企業も為替変動の影響が少なくなるようにする努力が
実りつつあるようです。
ソニーはエレクトロニクス部門の売り上げ海外比率が8割と
高く、為替変動のリスクを強く受ける企業でしたが、
海外での委託生産や、現地での部品調達などを高めて
円高、ドル安の影響が実質ゼロになる見通しとなったようです。
さすがソニー、ハッカーに攻撃はされたけど、すごいなぁ、
と感心するだけではなく、私たちの家計もこれからはこうした
為替の変動を考えなければいけないでしょう。
最も危険な「為替リスク」とは、「一国の通貨(財産)しか
もっていないこと」です。
日本で生活していると、ドルやユーロを使う事はほとんどありま
せんが、モノもお金もすでに世界中がつながっています。
日頃何気なく食べているラーメン一つとっても、麺の小麦と
醤油の大豆はアメリカ産で、チャーシューの豚肉はメキシコ産、
メンマは中国産で、水とネギだけ国内産、なんてことは
ザラにあるワケで、為替の変動によってすぐ値段が上がったり
下がったりはしませんが、大きな流れでの影響は必ず出てきます。
それぞれの家計も、10年、20年と言う長期的な単位で見れば
為替リスクを回避する対策をしておくに越したことはありません。
円高の今こそ、考えるチャンスとなるのです。
とはいっても、大きなリスクを抱えてはいけませんので、具体的
には専門家に相談をされることをお勧めします。
まずは少ない金額から、外貨に触れて勉強してみるのがいいでしょう。
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ファイナンシャルプランナー FP-dai
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Posted by FP-Dai at 14:34│Comments(0)
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