「大震災　企業はどう動いた
　　災害サイト、2時間で稼働
　　グーグル日本法人
　　24時間体制　欧米と3リレー
　　　2011年4月3日　日経新聞　7面」


東日本大震災は、インターネット時代の日本を襲った大型災害
です。

もはや社会インフラとなったネットは震災時にどう機能しようと
したのか、グーグル日本法人の対策が伝えられていました。

グーグル日本法人がある六本木ヒルズでは、震災10分後には数名
のエンジニアが被災者の消息、安否情報を書き込むサイト、
「パーソンファインダー」の立ち上げに動いていたそうです。

近年ではハイチの大地震、ニュージーランドでの地震後にも
開設された経緯があります。

その時アメリカは午後10時過ぎ、災害対応の「クライシス・
レスポンス・チーム」が立ち上がり、1時間後には日米が足並み
を揃え、4時32分には日本語版のパーソンファインダーが稼働、
5時前には各種情報が一覧できる災害対策ページが公開され
ました。

「完璧なサイトではなくても、ネットに多くの情報を寄せる
多くの人の善意を信じて早く立ち上げよう」
震災後も会社にとどまったエンジニアも戦っていたんですね。

今回、パーソンファインダーには100人近いグーグル社員や
数千人のボランティアによって60万件を超える情報が書き
込まれたそうです。

避難所などにある名簿などを携帯のカメラなどで撮影して
所定のアドレスに送ることで、安否の確認ができるシステムは
被災地のみならず全国、全世界の仲間に貴重な情報を発信
したと考えられます。

東海地震が想定される地域に住む私たちにとっても、こんな
システムがあることはありがたいですね。


グーグルが立ち上げたおもなサービスは以下の通り

・パーソンファインダー
　　安否情報を名前などで簡単に検索できる

・避難所名簿共有サービス
　　避難所の啓示を撮影した写真を共有できる

・ユーチューブ消息情報チャンネル
　　ＴＢＳなどと連携し、被災者のメッセージを動画サイトに
　　アップ

・避難所生活情報発信
　　避難所の場所や収容人数、炊き出しの場所などを現地の
　　情報をもとに掲載

・自動車、通行実績情報マップ
　　前日に通行実績のあった道路を青、なかった道路を灰色で
　　表示



避難所名簿共有サービスに載せられた写真


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