2012年05月16日
国民年金納付率57.6%、過去最低を更新
「国民年金納付率 最低に
首都圏落ち込む
若者ら、制度に不信感 昨年度
2012年5月15日 日経新聞 5面」
2011年度の国民年金保険料の納付率が過去最低を更新したようです。
11年4月~12年1月分の納付率は57.6%で、前年同期を0.7%下回って
いるとのことです。
残り2ヶ月分で回復するのは難しく、3年連続で60%を割るのは確実な
情勢のようです。
こうしたニュースは毎年流れますが、だからといって、
「日本人の6割が年金を納めていない」
と、勘違いをしてはいけません。
国民年金は公務員や会社員以外の人が加入する制度で、自営業の
人や非正規労働の人が対象です。
会社員、公務員の妻は仕事をしていなくても夫の「扶養」として
夫の年金に加入していることになるので、「未納」問題とは
関係有りません。
国民年金の加入者は11年3月末で1938万人、このうち4割が納付して
いないとすると775万人が将来「年金難民」となる可能性があります。
「払っても年金を受け取れないのでは」という不信感から納付しない
人も増えているようですが、その分きちんと自分で備えているという
人は少いのではないかと思われます。
国民年金は毎月1万5千円を40年間支払うと、満額で月6万5千円を
受け取れる制度です。
85歳まで生きるとして単純に計算すると、
支払う保険料 720万円
受け取る年金 1560万円
となります。
国民年金を払わないなら、1500万円くらいは当然貯金しておかないと
いけません。
真面目に払っている人や、会社員、公務員の人も実は無関係では
ありません。
貧困が増えると、社会保障費が拡大します。
すると税金や社会保険料が増加し、結局真面目に働いて収入のある
人がそうした費用を負担することになるのです。
童話「アリとキリギリス」では、遊び呆けたキリギリスは冬に
死んでしまいますが、実社会ではキリギリスのためにアリが
とばっちりを受ける、という事になるようです。
社会保障制度は社会全体で支えていかなければなりません。
「払えるのに払わない」という選択をする人が少しでも減ると
いいですね。
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Posted by FP-Dai at 10:15│Comments(0)
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