「円建て輸出　最高の41％
　　対アジア拡大映す　昨年、円高耐久力高まる
　　　2011年2月3日　日経新聞　3面」


日本円で決済する輸出の量がじわじわと高まっているようです。

2010年の輸出総額に占める円建ての割合は41％となり、統計が
始まった00年以降最高を更新したとのこと。

ドル建ての比率は49％で、徐々に低下しているようです。

背景には輸出先が変わりつつある点があると考えられます。
10年の輸出額では、

中国を含むアジア　56％
北米向け　　　　　16％

北米向けの輸出では85％がドル建て。
アジア向けではドル建てと円建てが50％づつ。

円建ての輸出の割合が高まると、対ドルでみた円高の打撃を
緩和する効果が期待できるため、日本企業は昔ほど円ドル相場
に収益を左右されにくい体質になりつつあるようです。

一部では、企業がアジアの現地法人に円建てで部品を輸出
した後、組み立てて北米にドル建てで輸出しているケースも
あるため、実態よりも統計値が高めに出ている可能性も
あるようです。

日本は貿易輸出国だからと、ドルに対する円高は負の面
ばかりが強調されがちですが、何かが上がれば何かが下がるもの、
プラスの面もあるようですね(*^^)v


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