「葬儀代、進む低価格競争
　　異業種参入　支払多様化
　　　2015年3月14日　日経新聞　22面」


人生の終わりを締めくくる葬儀。

故人の事を思うと、予算を減らしづらく高額支出の代名詞と言われた
葬儀費用ですが、最近は低価格傾向にあるようです。


日本消費者協会の調査によると、日本人が葬儀にかける費用は

2003年がピークで　　236万6千円

だったのに対し、

2013年時点では　　　188万9千円

と2割ほど安くなっているそうです。


異業種からの参入などで競争原理が働き、消費者のコスト意識も
高まったことによると考えられています。


身内だけでお通夜と争議を行う「シンプル葬」では、火葬場への
僧侶の手配も含めても約70～80万円にとどまります。

ネットでの見積もり、申込みも可能で、スマホで葬儀の手配も
出来てしまいます。






そうは言っても、まだまだ高額な支払いであることは否めません。

ジャックスやオリコなど信販大手では、葬儀ローンという商品も
提供されているそうです。


我々ＦＰの世界でも、亡くなった後の整理資金、というのは
リスクマネジメント上必要になる話です。

生死に関することばかりではないのですが、お金の使い方は
個人個人の価値観によって大きく違います。

人が亡くなった時、その別れを悲しみ、かかわった人たちと
共に涙して過去を振り返ることは、人間にとって重要なこと
のように感じます。

　　「死」は、親が子供に教えてあげられる最期の教育

なのかもしれません。

今生きていることに感謝して、命の大切さを学ぶ機会は、子供や
孫のその後の人生にとって大きな意味を持つでしょう。

先祖に感謝して、人としての道を踏み外さないよう、精神性を
高めるには、供養という行為は単に宗教活動だけではないでしょう。


単純にお金が高いか安いか、損か得か、ではなく、残された家族が
どうなってほしいのか、深く考えておく必要がありそうです。








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