2013年11月10日
貯蓄の平均は1101万円、貯蓄無しは31%過去最高
「家計の金融資産
老後のため 最多
金融広報中央委員会調べ
2013年11月8日 日経新聞 5面」
金融広報中報委員会は、2013年の「家計の金融行動に対する世論調査」
を発表しました。
http://www.shiruporuto.jp/finance/chosa/yoron2013fut/pdf/yoronf13.pdf
1世帯当たりの金融資産の平均は1101万円で、前年の1108万円と比べ
ほぼ横ばいでした。
みんな1000万円も貯金あるの?!
と驚いた方、さらに焦っていただきたい。
実際には株価の上昇などで有価証券などの評価額は増えているのですが、
金融資産を持たないと回答した人が31%で過去最高になったことで
今回の結果となっています。
つまり、平均額は1100万円程度で変わらないのに、持っている人と
もっていない人の格差が激しくなった、ということです。
単身世帯の金融資産だけを見ると、平均保有額は798万円と、前年より
98万円も増えたそうです。
生涯未婚率が上昇する中、将来に備える動きが加速してるのかもしれません。
単身世帯の場合は有価証券の保有率も高くなるため、評価額の上昇が
より大きく出ているという事も言えます。
金融資産の保有目的は「老後の生活資産」が65.8%と最多。
「病気や不測の事態への備え」の63.8%を上回ったとのことです。
保有する金融商品の構成比では
預貯金 55・0%(前年56.9%)
生命保険・個人年金保険 20.9%(23.3%)
有価証券 16.9%(13,2%)
となっており、来年から始まるNISA(少額投資非課税制度)の影響も
鑑みると、今後有価証券(株や投資信託、債券など)の保有がさらに
増えるかもしれません。
資産運用で世の中の流れに乗る人生も、貯金が無く景気回復も蚊帳の外
という人生も、全ては一つ一つの選択によって決まっていきます。
無貯金も、知らず知らずのうちにそうなる道を選択してしまったと
言えるでしょう。
インターネットにつながれば何でも情報が取れてしまう現代では、
「知らなかった」という表現は正しくないかもしれません。
「知ろうとしなかった」というほうがしっくりくるのではないでしょうか。
たまにはFPに相談してみるのも、いいことだと思いますよ。
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