2012年09月17日
健保組合3400億円赤字、生活保護も医療費削減

「生活保護の医療費削減
過剰受診抑制や後発薬利用
年100億円規模狙う
2012年9月14日 日経新聞 5面」
「健保組合、3400億円赤字
昨年度決算 4割が保険料上げ
2012年9月14日 日経新聞 5面」
厚生労働省は生活保護費の半分を占める医療費の削減に乗り出す
ようです。
生活保護受給者にかかる医療費は全額国費で負担し、過剰な診療や
投薬がおきやすいという問題があります。
生活保護受給者は病気や障害が原因で受給をしている人が多いため
もともと医療費はかかる傾向にあります。
厚労相は診察報酬明細書を分析するソフトを開発し、1ヶ月に15日以上
の受診を3ヶ月以上続けている人や180日以上入院している人、精神薬
を複数の医療機関から処方されている人などを抽出してチェックしていく
ようです。
生活保護世帯に限らなくても、医療費の増加は深刻な問題です。
大企業の会社員とその家族が加入する健康保険組合の2011年度決算
では、医療費の増加で3489億円の赤字となったようです。
4割の組合が保険料を引き上げて収入を増やしたにもかかわらず
支出が上回っており、赤字は4年連続となったようです。
背景には、がん治療薬の高額化や高齢者医療制度への拠出金の
増加などがあるようです。

生活保護や健康保険は、社会保険です。
保険、というのはたくさんの人が拠出したお金が困ってしまった人に
分配される助け合いのシステムです。
助ける側の人が減り、助けられる側の人が増えれば、当然赤字に
なってしまいます。
いつか税金で補填されたとしても、その税金を払うのは多くの場合
助ける側、現役でがんばって働いている人たちです。
それは将来自分の子供たちに引き継がれることになります。
大切な社会資産ですので、大切に使っていただきたいと思うのは
当然ですが、強く削減しようとすると本来必要な人への施しも
削られてしまう可能性も出てくるでしょう。
「無い袖は振れない」
ということがこれからも加速していきそうな気がします。
自分がそうした生活保護の対象にならないようにがんばること
だけでなく、自分以外の人が一人でもそうした状況に転落しない
ことが重要になってきそうです。
共に勝ち、共に栄えるということが大切ですね。

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Posted by FP-Dai at 10:11│Comments(0)
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