2011年08月20日
住宅ローン、低金利競争に惑わされないように!
「混戦住宅ローン
加熱する低金利競争
ネット銀、信託が先行
2011年8月19日 日経新聞 4面」
金融機関による住宅ローンの低金利競争が激化しています。
変動金利型の商品で年1%を切る商品が相次ぎ登場。背景には、
企業の資金需要が低迷する中、個人顧客を獲得したい金融機関の
思惑があるようです。
千葉県のある新築マンションでは、年利0.675%の変動金利ローンが
出たそうです。
この条件を提示した大手地銀は、通常店頭で示している最優遇金利は
1%超だそうですが、一度にたくさんの契約が見込めることから、
分譲マンションの販売に合わせて特別金利を設定したとのことです。
低利の住宅ローンといえば、ネット系の銀行が飛躍的に貸し出しを
伸ばしています。
住信SBIネット銀行は、開業4年で住宅ローン残高が8000億円程度と
地銀上位に迫る勢いです。
ネット系銀行をしのぐ金利を提示しているのは、信託銀行勢で、
ある信託銀行では、一定の条件を満たした顧客に対し、変動金利で
年0.775%を提示しているところもあります。
これだけ住宅ローンの金利が低いと言う情報が流れていると、
今のうちに家を買って住宅ローンを組んだほうがいいのでは、
と考えてしまう方もいるかもしれませんが、そこは注意が必要です。
1%を切るセンセーショナルな金利が踊るのは、主に変動金利型の
住宅ローンです。
変動金利型住宅ローンには、将来金利が上がれば返済額が増える
と言う重大なリスクがあります。
しばらくは金利が上がらないからいいだろう、なんて気軽に
考えていいでしょうか?
10年程度で返済できるような計画ならさておき、ほとんどの方は
20年、30年、35年と言う期間で住宅ローンを組みます。
35年ローンであれば、10年後に金利が上がるとしたら残りは25年、
残債はしこたま残っています。
ほとんどの金融機関では、変動金利が主力商品となっているため、
変動金利に力を入れて勧められるケースが散見されます。
関連記事:「家を買うときなぜフラット35を勧められないのか」
目先の数字にとらわれずに、リスクについて正しく理解し、
返済計画を立てた上でご家族に適したローンを組むことが重要です。
子育て世代応援中!(^.^)/~~~詳しくは こちら
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ファイナンシャルプランナー FP-dai
中立な立場で住宅ローンの相談ができる・・・
「30年後も笑顔」を目指す、浜松市のファイナンシャルプランナー
Posted by FP-Dai at 14:56│Comments(0)
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