「民主化ドミノ、王家警戒
　　身構える石油大国　サウジ
　　若者の就職難、不満増幅
　　　2011年3月29日　日経新聞　9面」


日本の震災に並び、世界で不安視されているのが中東情勢です。

リビアでは反体制の動きに多国籍軍が加わり戦争状態になって
いますが、近隣の国、サウジアラビアでも緊張が高まっている
ようです。

サウジでは、豊かな石油収入がある一方で、若年者人口が増加
しているという問題があります。高齢化に悩む日本とは大違い
ですね。

1950年に320万人だった人口が2010年には8倍以上のの2600万人
に増え、年寄りが増えるはずわけはないので内訳をみると
30歳以下が7割を占めているという状況です。

今後10年で社会に出る若者が470万人いるとされ、それだけの
雇用を確保することは緊急の課題となっています。

エジプトやチュニジアでの政変となったのも、就職できない
若者の不満が爆発したことがあるため、サウジも「明日は
我が身」という思いも強いのでしょう。

現在でも30歳以下の失業率は27％と高く、25～29歳の女性に
至っては45％が職を持てていません。


日本も、ただでさえ震災被害でエネルギー、特に電力が不足
しています。

中東が不安定になり、原油価格がさらに高騰したり、石油が
入ってこなくなったりしたら相当なダメージとなるでしょう。


なんとか平和な改革の道を進んでいただきたいと願いつつ、
世界のニュースも追いかけていかないといけないと感じました。



ファイナンシャルプランナー　ＦＰ－dai

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