2011年06月03日

【重要】税・社会保障改革で暮らしが変わります

【重要】税・社会保障改革で暮らしが変わります

「消費税10%に 改革原案に明記
  政府検討会議
   2011年6月3日 日経新聞 1面」

「税・社会保障改革原案の要旨
  厚生年金、パートも加入
  子ども・子育て0.7兆円追加
  消費税収の使途を限定
   2011年6月3日 日経新聞 4面」

「説得力欠く安心・公平
  社会保障改革案
  15年度121兆円 25年度151兆円
  給付、改革で膨張
  財政の持続性 高まるか
   2011年6月3日 日経新聞 5面」


今日は内閣不信任案が否決され、国民からすると「何だったの」
という騒ぎが大きく報道されました。

菅首相も震災復興にメドが立ったところで退陣することを表明し、
そんなモチベーションの内閣で果たしてどこまで出来るのか分かり
ませんが、「社会保障と税の一体改革」の改革原案が公表されました。


大きく2ページ+αとボリュームのあるないようですが、私たちの
暮らしと深く関係する大切な内容です。

ポイントと思われるところをまとめてみましたので、たくさんの人に
目を通していただけたらと思います。


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改革の優先順位について・・・優先順位は以下の通り

  1 子ども・子育て支援、若者雇用対策
  2 医療・介護等のサービス改革
  3 年金改革
  4 制度横断的課題としての貧困・格差対策、低所得対策

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子ども・子育てについて

・保育所などの量的拡充や幼保一体化などの機能強化
・待機児童の解消、放課後児童クラブの拡充
・保育などへの企業などの参入促進

  つまるところ、「奥さん働いてね」という事でしょうか。
  そのための環境を整えることに重点が置かれています。
  妻が働けない家庭は、諦めるしかないのでしょうか?

関連記事:「子ども・子育て支援 新システム(案)
     「子育て期に働く女性増加

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医療・介護改革について

・サービスの提供体制の効率化。病院の機能分化。
・在宅医療の充実。
・地域包括ケアシステムの構築。
・ケアマネジメントの機能強化。
・居住系サービスの拡充。

  俯瞰してみると、国の医療費負担の抑制に重きを置いた改革
  である感じです。高齢化が進む中、それは当然考えなければ
  ならないことでしょう。
  これによって「入院治療より在宅ケア」により傾いていくと
  思われます。
  みなさんご加入中の医療保険も、「入院したら1日いくら」
  というようなスタイルは古いものとなり、がん保険や介護
  保険(民間の)のように、「その状態になったらいくら」と
  いう部分が重要になっていくと考えられます。

関連記事:「入院日数抑制で医療保険のニーズも変わりそうです
     「外来受診、医療費定額上乗せ

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年金改革について

・最低保証機能の強化。
・短時間労働者(パートなど)の厚生年金の適用拡大。
・支給開始年齢の引き上げ。
・デフレ下のマクロ経済スライド発動。
・年齢に関係なく働ける社会づくり。

  現在支払っている年金を抑制しよう、という改革ではないため
  基本的には将来世代の負担となることは変わらないようです。
  この辺りは、高齢者の表に支えられている政治家が多いうちは
  どうしようもないのでしょうか。
  支給開始年齢の引き上げは、一般的なサラリーマン夫婦を想定
  すると、1年で270万円、2年で500万円受取が減ることになり、
  人生設計においては大きく軌道修正をしなければならない
  可能性があります。

関連記事:「シルバー民主主義 日本の借金はあなたのせいかも
     「厚生年金基金のバランスが崩れた
     「年金制度、主婦に負担増

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改革案を文字で見ていると、難しい言葉が多くて、なんともまあ、
左様でございますかと納得してしまいそうです。
私の主観を多く盛り込んで、少々乱暴な言い方をすると、


「つもりに積もった借金は、これから現役世代が返して下さい。
女性も「主婦」なんて暮らしができるのは上流階級だけで、
せっせと働いて税金・社会保険料も納めてください。
将来の年金はあまりあてにせず、働けるうちは働き続ける覚悟を
決めてください。

そのための環境を整えるための改革を行います!」


といったところでしょうか。

夫婦共稼ぎは、欧米などでは一般的ですので特殊なことではない
と思いますが、それができない家庭や、やがてできなくなった
時には厳しい世の中となるでしょう。

具体的には、親の介護問題が発生し、医療改革のもと在宅での
暮らしを強いられて妻が働けなくなるケースなどが考えられます。

現役の親世代が、きちんと財産を持っているかどうかが分かれ道
となりそうです。

親世代が次世代に財産を残せるかどうか、という事も格差が広がる
ポイントになりそうです。

財産を残す、というよりも自分たちが作った借金の返済分を残す、
という感覚の方が現役世代からすると当てはまるかもしれません。


愚痴ばかりのような記事になってしまいましたが、FPとして
これからのライフプランをどう考えていったらいいのか、と悩み
どころでもあります。


正解はありませんが、お客様と一緒に見つけていきたいと思います。


   花花浜松でファイナンシャルプランナー事務所を立ち上げました花花


ファイナンシャルプランナー FP-dai

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