「細いビーム　がん狙い撃ち
　　重粒子線新照射法、コスト低減
　　　2010年11月28日　日経新聞」


がんを切らずに治す重粒子線がん治療が脚光を浴びているそうです。

最近はテレビで医療保険のコマーシャルで耳にする機会も多い
高度先進医療対象の知慮法で、非常に優れた治療法ではあるが
自己負担額が300万円にもなることで、保険のパンフレットなどでは
よく紹介されています。

重粒子線治療は、簡単に言うと高性能のビームをがん細胞に当てて
手術をせずにがん細胞を弱らせる治療法で、患者のダメージも少なく
副作用も少ないという夢のような治療法です。

ただし、自己負担額が高額になることや、1施設で年間200人程度しか
治療ができないこと、胃がんや大腸がん乳がんなど対象とならない
がんもあることから、誰でも気軽に受けられる治療法でないことも
事実です。

この重粒子線治療で新しい技術が開発され、治療のためのコストが
引き下げられることが可能になってきたそうです。

治療の精度が上がり照射回数が減ると、単純にそれだけでも治療
できる患者数は年間200人から800人に増え、コストの低減にもつながる
そうです。

世界的にはまだまだ施設は少ないのですが、日本では現在２か所が
稼働しており、3月には群馬大学、13年には九州国際重粒子線センター、
14年には神奈川県立がんセンターでの稼働が予定されており、
全国で5か所になる予定です。

世界的にも、これだけの施設数があるのは珍しく、我々は「恵まれている」
と考えた方がいいのでしょうか。


がんといえば高額な治療費がかかる病気の代名詞ですが、治療法も
日々進化するもの。
みなさんが加入している保険も進化に合わせてチェックをした方が
いいかもしれません。


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