健保組合、保険料上げたのに赤字に

FP-Dai

2011年09月10日 09:25




「健保組合の28% 保険料引き上げ
  昨年度、赤字4154億円
   2011年9月9日 日経新聞 1面」

「健保組合の財政 一段の悪化も
  高齢者医療の負担増
  解散広がる恐れ
   2011年9月9日 日経新聞 5面」


大企業の会社員とその家族などが加入する健康保険組合の2010年度
決算は、医療費増加で4154億円の赤字となったそうです。

全体の28%にあたる415組合が保険料率を引き上げて会社員から
徴収する金額を増やしたものの、過去最大だった09年に次ぐ
2番目の赤字額となったようです。


収入面では、加入者の平均給与は減ったが、リーマンショックで
減少したボーナスが回復し、会社員の収入に比例して増える仕組みの
保険料は2.9%増加したようです。

しかし、支出面で給付費が10年度に医療費の単価である診療報酬が
引き上げられたこと、高齢化の進展、医療技術の高度化などにより
3%増と収入の増加を上回ったようです。


これから保険料を支払う現役世代が減り、医療費がかかる高齢者が
増えていくことによって健保組合の財政は構造的にこれからも
厳しくなっていくことが予測されます。


以前から言われていた高齢化の影響が着実にでてきているようで、
不気味な感じがします。

構造的な問題であれば、

  保険料が上がる
  受けられる医療サービスが減る
  その両方

が起こることも考えられます。

長期的には、厳しいことが起こることを見越してライフプランを
考えたほうがよさそうですね(-_-;)




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