生保営業職員ピーク時の半分に減少

FP-Dai

2011年06月07日 23:47

「生保営業職員3年ぶり減少
  ピーク時の5割強に
  銀行窓販拡大など影響
   2011年6月7日 日経新聞 4面」


「♪ニッセイのおばちゃん今日もまた~~♪」
このフレーズを見て(聞いて?)、懐かしいと思うのは40歳以上
の世代でしょうか(^^ゞ


生命保険会社の営業職員が減っています。

国内生保大手9社の2011年3月末の営業職員の数は、20万3558人と
前年同月比4.7%減少し、ピーク時の半分ほどになったそうです。

今まで、生命保険各社は女性の営業職員を大量に採用して地域や
職場に派遣し、時には親戚や友人の縁故も活用して営業を展開
してきました。

GNP(義理・人情・プレゼント)営業とも揶揄されていましたが、
こうした手法は長続きしないと判断し、採用基準を厳しくしたり
長期で安定して働ける制度に変更したりしていることが影響した
ようです。

きわめてまっとうな方向に改革されていっている気がします。


FPの仲間でも「生保のおばちゃん営業はとにかくケシカラン!」
と目の敵にしてしまう人もいますが、私はそうとばかりは
限らないと思っています。

それは、女性の生命保険の営業職員=生保レディの歴史を知れば
理解していただけると思います。


戦後、日本は大きなダメージを受け、焼け野原からの復興を
していかなければいけませんでした。

戦争で世帯主を失った戦争未亡人も大量に出てしまい、彼女達も
子供を育てながら自らも生きていかなければなりませんでした。

そんな女性たちの雇用を引き受けたのが生命保険業界だったのです。

彼女たちは戦争で夫を失い、それによって被る経済的損失の
大きさも、生命保険の重要性も人一倍理解していました。

そして、厳しいとされている保険営業の世界で彼女たちは
必死に働き、結果として日本が世帯の生命保険加入率が約90%
という保険大国となったのです。

つまり、それだけたくさんの家庭が見えないリスクから守られて
いるというワケで、これは彼女たちの功績であると言えます。


時は流れ、営業職員の拡大=売上増というスキームのみに傾倒し
てしまった悪しき時代があったことも事実です。


しかし、私たちはインターネットをはじめとした情報化社会の中
で暮らすようになり、保険のみならず多くの金融商品を知り、
選択できるようになりました。

違う言い方をすると、自分に合ったモノを自ら選ぶことができる、

    「プロの消費者」

になる必要があるともいえます。


ファイナンシャルプランナー(FP)も、お客様の正しい選択のための
サポーターとして、もっともっと役に立てたらうれしいですね(*^^)v




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